
慈恵大学病院 外来棟
病院/東京
建築主:学校法人慈恵大学
基本設計:株式会社久米設計
設計施工:株式会社竹中工務店
複数の地下鉄沿線からアクセスできる都心型病院の新外来棟開設計画である。 外部街路を室内に巻き込み病院全体を含めて街空間ととらえ、閉鎖的な印象を払拭する病院の存在定義を目指した。 ハイサイドライトから連続した吹き抜けが続く建築構造を活かし、壁伝いに光が差し込む「Sunny step」をコンセプトとし、立体感のある光膜が自然光とともに各階に光を繋げ、降り注ぐような光環境と上階への誘引性を兼ねた。 また15分毎に「Pleasant wind」と称し、街空間で感じる爽やかな好風が病院内に吹き込み、移り変わる自然情景を表現した。 晴れやかな気持ちで訪れる場ではないからこそ、そこに溜まってしまう陰の気持ちを陽へと転換させられるような光のアプローチを行った。陰の気配と隣り合わせの病院という存在に、心に寄り添う光で生気を吹き込み、来院者と医療従事者の不安を和らげるような光環境を目指した。







